柔軟性について

私事ですと、身体は物心ついた時からずっと身体が固く、足なんかも少ししか開きませんでした。柔軟性の大切さなんかは全く気にせず、強さへの憧れから筋肉を付ける事しか頭にはありませんでした。そんな感じだから上段の蹴りは早くも諦めていました。そんな時に道場の先輩から正しい柔軟のやり方を教わる機会がありました。そのやり方はとてつもなく痛く、その痛みで全身から汗が出る程でした。そのやり方を教わってから、道場には1時間前には行き柔軟をちゃんとやってから稽古に出る様にしました。家に帰って風呂上がりにもやる様にしました。先輩には、緑代表は稽古前、稽古後、風呂上がり、寝る前にも柔軟をしていたらしいと聞き、それに触発され自分もやろうと決めました。それから1年経った時には開脚して腹が付く様になりました。柔軟性を身に付ける事によって沢山のメリットがある様に思います。お相撲さんもまず最初にまた割りをやりますが、怪我の予防になります。次に上段の蹴り、様々な蹴り技を使える様になり、攻撃の幅が増えます。使えてなかった筋肉も動き出し技の威力も上がります。そして、最後にスタミナがアップします。柔軟性が上がると身体の脱力が上手くなる様に思います。脱力が上手くなるとスタミナのコントロールが少しずつ出来る様になります。

この様に柔軟性はメリットだらけです。まず柔軟性を付けてから筋肉を付けても良いのかなと思います。もちろん両方やれればそれにこした事はありませんが、私の経験上、筋トレには時間をかけるが柔軟には時間を中々かけれないのです。筋トレはすぐに結果が出るからです。地味ですが1番ベースになる基礎の部分です。歳をとると身体はどんどん固くもなるし、アンチエイジングにもなります。少年部で柔らかい子は、その柔らかさをキープする様に稽古中に声かけしています。長くなりましたが、柔軟性の大切さについて語りました。まだまだ語る事が出てきそうですが、それはまた書くかもしれません。