空手道場の意味

①心身を鍛えて心も身体も健康になる。

②心身を鍛える過程で試合などに出場する事で自分の限界を越える、更に身体操作の可能性を広げる。不動の心を身に付ける。

③自分や、その他自分の大切な人を護る為の術、心を培う。

などがあると思います。

これらは三位一体ではあるとは思いますが、今は多様性の時代なので、目的は様々。

あえて3つに分けましたが、3つの中で最後の護身の為の空手という物が1番と言っても過言ではない位に大切だと思います。

世の中、特に日本は世界中どこの国と比べても安全と言われたりもします。

しかし、時々ニュースで狂った事件を見たりします。

電車内で刃物を持って暴れる人間がいたり、最近では塾の中に勝手に入ってきて見ず知らずの人をいきなり殴ったり傷つけたりする事件です。

その状況に置かれた時、スーパーマンの様に相手を制圧出来る力を持っている事はベストでしょう。

しかし、そんな簡単にいく事は絶対にありえません。

私もその状況で落ち着いてられるとも思えません。

ですが、怖くて震えて、何も出来ず、ただひたすら逃げるしか無かったという事は武道をやっている以上絶対に無い様にしなくてはいけないと思います。

偉そうには言えませんが、一旦その場から離れて、何人かで協力しても良いし、素手でなくとも武器になる物を探したり、何か突破口を見つけれる人間でなくてはいけないと思います。

その為の空手だと思います。

その為に普段自分の身体を鍛え、対人での組手などをしているわけです。

ましてや小さな子供やお年寄りなどが近くにいた場合、一緒になって怖がって、自分だけ早く逃げて助かろうなんて考え方ではいけません。

そういった弱者がいたら守ってあげれる人間にならなければなりません。

そういう事も時々、稽古中に話したりします。

空手、武道の持っている護身という事を常日頃から意識して稽古する必要はあると思います。

試合のテクニックだけではなく、そういうイメージを持って稽古するだけでも技に気が入る様に思います。